本年最後の定例観察でした。
今年は10月まで高温が続いたため全体的に紅葉が遅いようです。林域A,Bに50~60本あるアオモジは木の上の方だけ黄葉が始まり、下半分の葉はまだ緑色です。それでも花芽はたくさん付いているので 来春の開花が楽しみです。ビオトープの法面にたくさん生えているゲンノショウコ(薬草、胃腸薬)が名残の花を付けたもの、種子散布して神輿状態になったもの、草紅葉になったもの、と色々な姿で楽しませてくれています。コセンダングサ(熱帯アメリカ原産、帰化植物)が増えています。アイノコセンダングサ(コセンダングサ+コシロノセンダングサ)も目立ちます。どちらも果実にトゲがあり、この時期は悩まされます。(T)
観察後、F区の多年生水草のフトイを剥ぎとった。 F区は流入する水量が少ないので干上がっていた。そのまま放置したらフトイの根がはびこって陸地化するところであった。フトイは絶滅危惧Ⅱ類であり、「保護すべき地元の在来種」かもしれないが、しっかり抑制すべき水草」と考えてもよいと思う。同じような見方をすると「カンガレイ、ヨシ」も、相当の面積抜き取った方が良いと考える。(H)