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第6回炭焼き体験講座 2014年03月02日(日) 4回目 窯出し・窯入れ・火入れ

二度目の窯出し・窯入れ作業を行いました。講座も回を追うごとに講師と受講生の皆さんが打ち解けて和やかな空気が生まれてきました。

 

砂煙とともに密閉された窯口が開けられると、まだ温かい空気が流れ出てきました。窯の中を覗き込むと、 隙間なく窯の天井まで詰め込まれていた、炭材は半分位に濃縮していました。 また、窯内の奥と手前では焼け方が違うことを感じながら、手渡しで炭を窯から取り出しました。 この炭は5Kgずつ米袋に詰めて、受講生のお土産用です。

 

続いて、前回、センター裏山で伐木した炭材を窯に入れました。 今回は、伐木した木以外にも、受講生が持参した、パイナップルやミカン、バナナ、ブロッコリ、マツボックリなども入れました。 どんな「花炭」ができるか楽しみです。花炭とは、「飾り炭」とも呼ばれ、古くから茶の湯の世界で「菊炭」と共に使用され、 優雅で高尚なものとして珍重されてきたそうです。

 

今回も優しい先輩から、休憩時にホクホクの美味しい焼き芋が振舞われました。ごちそうさまでした。

 

午後からは火入れです。レンガと土で壁を作って空気口と焚口が出来上がったら火を焚きますが、 その前に煙突の確認です。煙突は窯の中の薪が乾燥するまでは塞いだ状態で火を焚きます。 火入れをして48時間位までは薪をたやさないように昼夜問わず焚火をします。 窯の中の原木に火が付き炭化していくと煙の色が変化してきます。この作業が炭焼きの中で一番重要な作業です。 煙突から出る煙の色で炭化を完了させますが、窯止めが遅すぎると炭として残らず灰になります。